ビーバー隊ハイキング~音羽川砂防ダム~

By shikata, 2016年1月17日

私はスカウトの経験がなく、スカウトソングやロープ結びなどは、正直よく分からない。おまけに人とコミュニケーションを上手に取るのも苦手。

でも野外で遊ぶのは好きだ。特に、虫や魚を捕まえるのが得意で、いくつになっても、クワガタを捕ったり魚を釣ったりして遊んでいる。
そんな私がリーダーになってから間もなく、比叡山ふもとの音羽川砂防ダムに、ビーバー隊のハイキングで行った。
音羽川の砂防ダム群はダムの数も非常に多く、また魚道の整備はされていないため、川としての流れはあっても、魚類は遡上することができず、通常、魚影を見ることはない。しかしながら沢蟹や蛙などは比較的高密度で生息するので、ビーバースカウトが生き物を観察するには良い所だ。
私も、スカウトに蟹など見せてやろうと思い、石をひっくり返して遊んでいたのだが、その時ふと水中を見ると、大きな魚が岩陰に潜んでいるのを見つけた。
私は本能のまま、その魚を浅瀬に追い込み素手で捕えた。18センチほどの渓流魚であった。
そいつの面構えはアマゴで、イワナの顔ではなかった。パーマークもくっきりしていた。しかしアマゴのトレードマークである朱点が全く無かった。一瞬ヤマメかと思ったが、ヤマメがこんなところにいるはずもなく、私には彼が何者であるか分からなかった。みんなには一応イワナと言っておいたが。
私は魚を持ち運びのできる水槽に入れ、団委員長やスカウトたちに見せびらかしたあと、もといた場所に逃がしてやった。食ったらうまそうだったがやめといた。そして彼がどこからやってきたのか想いを馳せた。( ビーバー隊副隊長)ky42-020

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