とても心配な「困った息子」でした

By nob, 2016年1月15日

とても心配な「困った息子」でした。何をしてもうまくいかず、勉強も大嫌い、スポーツも得意ではなく、でも何とか男の子らしく外遊びが好きな子になってほしいという思いからカブスカウトに入団を勧めました。が、一緒に行く友達もなく活動に参加することにとても抵抗があり制服を着ることも嫌がる始末。情けない思いでいっぱいのスタートでした。当時の隊長やデンコーチのおかげで本人が興味を持てる活動に少しずつ参加でき、私も先輩保護者に沢山のことを温かく丁寧に教えていただいて、田辺第1団が親子で本当に居心地の良い場所になっていきました。
「困った息子」はロープワークが得意でノッティングボードやかまどの模型作りに勉強そっちのけで没頭したり、キャンプの準備では大荷物を手際よくパッキングしナイフを砥石で研いでニンマリしてたり・・・。ギリギリ2級が取れて日本ジャンボリーに参加でき、目いっぱい楽しんで帰ってきて感動のあまり泣いていたと思ったら、今度は不登校。母は「?、怒。」でもそんな息子を見捨てず支えてくださったのはボーイの仲間でした。その後もつらいことみじめなことはあったと思いますが、何とかスカウト活動を続けることができて今は家庭を持ち、ようやく「困った息子」を返上することができたのかなと思うこの頃です。
私は微力ながらキャンプ・スキー訓練や田辺ならではの木津川の筏下りなどの活動のお手伝いをさせていただいていましたが、「ビーバー隊」の隊長になってしまいました。隊長らしいことはなにもできずに今度は私が「困った隊長」でした。でも今年ビーバー隊から上進したスカウトが菊章を取得し23WSJで貴重な体験をしてくれたこと、心から嬉しく思います。
最後に「スカウトの本番は制服を着ていないときだ!」と言われた言葉が印象に残っています。スカウト達が社会に大きく羽ばたいてくれることを願っています。
(A.I)ta01-012

  • このエントリーをはてなブックマークに追加