「吉田山ぼうけんたい募集!」、小学校から持ち帰ったこんなチラシに目がとまったのは息子が小学校2年の時でした。何でも自分から進んで行動する姉と比べてはいけないと思っているものの、いつもママ、ママと甘えてばかり。着替えや学校の支度も自分でやろうとしない。親以外の大人やお友達と関われれば、息子も世界が広がって少しは成長してくれるかもしれないという淡い期待と、家の近くでよく息子と散歩や虫探しに行っている吉田山を冒険する、というわくわくしたフレーズに惹かれて私は息子を連れて吉田山に出かけたのでした。初めてお会いした団長さんや隊長さんの丁寧なお話や明るい子供たちの姿に、私はここなら大丈夫と感じました。
あれから5年、その時の直感は正しかったと確信しています。息子もボーイスカウト活動にずいぶん育ててもらったなと感じています。息子が少しずつ自分で何でもする、できるという自信を持ちだしたのは初めてのキャンプから帰ってきた後くらいだったと思います。息子がキャンプから帰ってきた当初はあまりにも疲れていて無口で、大丈夫かと思うくらいでした。でも少し日が経つにつれて、キャンプは大変だけど、何でも自分でしなくてはならない、うまくいかなかったこともあるし、やればできたという達成感もあったことも話してくれました。日常の何気ないことでも自分から進んでやろうとすることが増えたり、より上手にあるいは面白くするにはどうしたらよいかと工夫をしてみたりする姿や友達と協力する姿には成長を感じます。
この夏は23WSJ(第23回世界スカウトジャンボリー)でイタリアからホームステイに来てもらったり、見学隊に参加してさらにスカウト活動が世界に繋がっていることを実感しました。そしてそれを支えている大勢の方々の大変なご苦労があることも。。これからも42団とともに歩んでいきたいです。
(M.A)ky42-022