地域や学校と一緒になって

By shikata, 2016年1月16日

「休まないで、まわして!まわして!」
秋になると小学校の校庭でそんな声が響き渡ります。
私たちの団(京都第42団)では第四錦林小学校で毎年野外料理の活動を実施してきました。
今までいろんな料理をやってきたのですが、ある時からバームクーヘンづくりが人気となり今年で5年目。
バームクーヘンづくりはネタを作ることに始まって、火をつけて、棒にネタを絡ませながら休むことなく回しながら焼き続けます。完成するには全員の協力が必要で、親も子どもも一緒になってバームクーヘンづくりを楽しんでいます。性格が出てくるもので短く太いものや細くて長いもの、年輪の間隔が薄いもの、年輪の間隔が厚いものなどいろいろな形のバームクーヘンが出上がります。
最後はトッピングをしてケーキ風にいただきますが、本当においしそうに食べているので自分で作って食べ物を作る楽しみを感じてくれているのかなとうれしい気持ちになります。
従来から私たちの団では地域や学校との連携を重視してきました。バームクーヘンづくりは学校との連携の一つですが、地域との連携で最近盛り上がってきているのが吉田山の里山整備活動です。吉田山はかつては地域の生活の山として燃料(薪)の調達の場となっていました。そのため山には放置された木は少なく、自然に整備されていたため、京都一円を見渡せる小高い丘だったといわれています。春になるとツツジが一面に咲き、それが旧制三高(現在の京都大学)の「紅萌ゆる丘の花」の校歌の元となっています。
薄暗い森から人が交わる明るい丘にしたいということで地域が一丸となって木の間伐をはじめとする整備活動を行っています。私たちの団も吉田山が人が集まる場へ変えてゆこう、魅力ある活動の場所にしようという意気込みで参加して頑張っています。子どもたちができることはわずかですが、地域との連携を通じてスカウト活動への期待も感じるようになってきました。これからどうなることか。10年後が楽しみです。こうご期待!(へいさん)ky42-017

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