初めてのキャンプから6年

By nob, 2016年1月22日

僕は小学1年生時、カブスカウトに入った。初めの頃はまだよく内容が分からず緊張していた。それは僕以外の全員が年上だったからである。でもスカウト達はとても優しく接してくれ、少しずつ打ち解けていった。
初めての舎営でまだ1年生だった僕は、ずっと「行きたくない」だの「一緒に泊まって」だのと言って泣きべそをかいていた。それでも母は僕を置いて帰ってしまったが、「こんなところで泣いてたまるか」と、ぐっと涙をこらえた。その後、オリエンテーリングや色々なゲームをして楽しく時間が過ぎていった。
でもやっぱり夜はとても怖かった。「もし泥棒が来たらどうしよう」や、「お母さん一緒じゃないとイヤだ」などの思いがこみ上げ、とうとう僕は泣いてしまった。一回泣いてしまったら溢れる涙は止まらず、こっそり持ってきたお気に入りのライオンのぬいぐるみだけが一番の頼りだった。それを抱きしめ「早く帰りたい」と思って目をぐっと閉じたことが今でも懐かしい思い出として心の中に残っている。あの時、家を離れて一夜を過ごした力は今の僕を作った第一歩だと感じている。

それから6年の歳月があっと言う間に過ぎた。僕は今中学1年生だ。ボーイスカウトに進級して2年になり、あの時の自分が嘘のようだ。キャンプがとても楽しい。準備や片付けは大変だがそれよりも、キャンプの楽しさの方が大きい。自分達で計画、準備し、自分達で行動するので、うまくいった時は「やりとげた」という気持ちで胸が一杯になる。僕は堂々と人にボーイスカウトの良さを言うことができる。それはスポーツなどとは違い、協力する場面が多いということだ。これから先、人生の中で人と競うことも大切だが、協力することはお互いの関係を深め、個性を理解するきっかけになるに違いない。
これからも仲間と協力する力をボーイスカウトで培っていきたいと思う。
(ネギ星人)Fu01-003

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