16年の楽しいスカウト活動

By nob, 2016年1月22日

私がボーイスカウトに出会ったのは高校二年の三学期期末テストが終わった日。「友達と柔道大会するから来ぇへんか」と誘われ、「ほな行くわ」と軽く返事したときから始まる。
隊長の家へ行き、初めてのあいさつで「いい体格してるな。ボーイスカウト入らへんか」といきなり言われ、曖昧に笑ってやり過ごした。仲間はみんな小学校からの友達ばかりだったので楽しく過ごし、そのまま隊集会、兵庫県の氷ノ山春キャンプに参加。雪で真っ白のなかテントを張り、かんじきを履いて山を登り、半イグルーを作った。夜は寒く、隊長の歯ぎしりで寝られず辛い部分もあったが、楽しいキャンプだった。
そして、みんなと隊長に引っ張られ、隼、そして富士スカウトに進級することができた。スカウトとして過ごしたのはたった1年。ボーイで学ぶべき技術は当時あまり身につかなかったが、たくさんのことを学ばせてもらった。ここでの経験が大学、社会人に大きく活かされている。
大学時代には阪神大震災に見舞われ、がれきと焼け野原の神戸で1週間ほど奉仕活動をさせていただいのもボーイで奉仕と助け合いの精神を学んだからだ。
その後福知山へもどり、恩返しで指導者をさせていただいてからかれこれ15年の歳月が流れた。始めた頃は理想だけ高く、ボーイにベンチャー並の指導をしていた。伸びたスカウトも多くいるが、楽しめずに去っていったスカウトも多くいる。昔のような野外活動はしにくい世の中になり、活動場所を探すのも一苦労だ。進歩進級もどんどんやさしくなってきている。スカウトの確保、それ以上に指導者の確保はとても難しい。しかし、多くの指導者はスカウト活動を経験しているはず。あの楽しさをスカウトに伝える。子供に合わせるだけではなく、我々大人がスカウト活動の楽しさにスカウトを巻き込むこと。そしてスカウト達が計画して実行、反省を重ね、私たち以上に楽しいスカウト活動をして欲しいと思います。
(おさむ)Fu01-007

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